結婚祝いをもらったときに、素敵なお返しを贈りたいという方は多いでしょう。

一方で、「そもそも結婚祝いのお返しって必要?」と思っている方もいるんじゃないかな?
結婚祝いのお返しが必要かどうかは、状況によって変わります。
結婚祝いのお返しが必要なケース | ・結婚式を欠席した方にお祝いをもらった場合 ・ご祝儀とは別でお祝いをもらった場合 ・高額のご祝儀をいただいた場合 |
---|---|
結婚祝いのお返しが不要なケース | ・結婚式で引き出物を渡している場合 ・会費制の結婚式や二次会のみ参加の場合 ・少額の結婚祝いをもらった場合 ・「お返しは不要」と言われた場合 |
今回は、結婚祝いのお返しを贈る際のマナーや品物の選び方、おすすめのギフトをご紹介します。

この記事を読めば、結婚祝いのお返しを贈るべきか、また何を贈ったら喜んでもらえるかがわかりますよ!
※2022年12月時点の情報です
結婚祝いのお返し(結婚内祝い)は必要?
結婚祝いをいただいた場合は、基本的にはお返しが必要です。
結婚祝いのお返しのことを「内祝い」と呼びますが、もともとは身内のお祝いごとをお裾分けするという意味があります。

そのため昔は、親族や近所の人にも内祝いを贈る風習があったんだ。
しかし、現代では基本的に「結婚のお祝いをいただいた相手へのお返し」として贈ります。
お返しが必要になるケース
結婚祝いのお返しは、以下のような相手に贈ります。
- 結婚式を欠席した方にお祝いをもらった場合
- ご祝儀とは別でお祝いをもらった場合
- 高額のご祝儀をいただいた場合
結婚式に出席してもらった方には「引き出物」を渡しているため、基本的にお返しの品は不要です。
しかし、なかには結婚式のご祝儀とは別にお祝いを贈ってくださる方もいるので、その場合には別途お返しを贈りましょう。

いただいたご祝儀が高額で、渡した引き出物が割に合わない場合もお返しが必要だよ!
また、結婚式には出席できなくてもお祝いを贈ってくださる方や、結婚式を行わないけれどお祝いをくださる方もいます。
その場合も、感謝の気持ちを込めてお返しの品を贈りましょう。
お返しが必要のないケース
前述のとおり、一般的には結婚式の参加者からいただいたご祝儀に対しては「引き出物」を渡すので、改めてお返しを用意する必要はありません。
それ以外にも、以下のようなケースでは結婚祝いのお返しは不要です。
- 結婚式で引き出物を渡している場合
- 会費制の結婚式や二次会のみ参加の場合
- 少額の結婚祝いをもらった場合
- 「お返しは不要」と言われた場合
最近では、ご祝儀をいただくのではなく会費制の結婚式を行う場合も増えてきました。
会費はあくまでも参加費になるので、会費制の結婚式や二次会のみに参加した方にはお返しを贈る必要はありません。
しかし、会費制にもかかわらずご祝儀をいただいた場合はかならずお返しを贈りましょう。
基本的に、結婚祝いのお返しはいただいた品の半額が目安とされています。

そのため、半額にすると相当安くなってしまうような少額のお祝いの場合にはお返しを贈る必要はないよ!
ほかにも、「お返しは不要」と言われた場合やお祝いをいただいていない場合は、内祝いは送らなくても大丈夫です。
さまざまなケースをご紹介しましたが、「ご祝儀以外で結婚のお祝いをいただいた相手にはお返しをする」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
結婚祝いのお返しを贈るなら!押さえておきたい5つのマナー
結婚祝いのお返しを贈る際は、以下の5つのマナーを覚えておきましょう。
はじめに:まずはお祝いのお礼をしよう
結婚祝いをもらったら、まずはお礼を伝えましょう。
直接いただいた場合は、その場で感謝の気持ちを伝えてください。
配達で届いた場合には、確認したあとすぐにお礼の電話をかけるか、数日以内にお礼状を送りましょう。
金額相場:頂いたお祝いの半分が目安
結婚祝いのお返しの金額は、いただいたお祝いの半額が目安です。

お返しが高価すぎると、お祝いを突き返してしまう形になってしまうよ。
基本的には、お祝いの半額を返す「半返し」がマナーだと覚えておきましょう。
ほかにも、相手との関係性や地域の慣習なども踏まえた金額で選ぶのがベストです。
お返しの金額が半返し以外のパターンを、以下の表にまとめました。
目下の人からの結婚祝いに対するお返しの金額 | いただいたお祝いと同額程度 |
---|---|
高額の結婚祝いに対するお返しの金額 | いただいたお祝いの3分の1が目安 |
連名でいただいた結婚祝いに対するお返しの金額 | (お祝いの金額÷人数)の半額を一人ひとりに |
贈るタイミング:挙式から1ヶ月以内がベスト
結婚祝いのお返しは、一般的に挙式から1ヶ月以内に贈るのがマナーとされています。
結婚式を挙げない、入籍から挙式まで期間が空いてしまう場合には、結婚祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安に贈りましょう。

結婚祝いは基本的に、式の1ヶ月〜1週間前に贈られるよ。
しかし、それよりも早く結婚祝いをいただいた場合には、式を挙げる前にお返しを贈っても問題ありません。
結婚式の準備などで時間がない場合、式のあとに贈る旨を事前に連絡しておくと、相手も安心しますよ。
包み方:結び切りの熨斗(のし)をかける
贈り物をする際には、基本的にのし紙をかけますよね。
結婚祝いのお返しには、固く結ばれてほどけないという意味の「結び切り」を選びましょう。
一般的には5本の結び切りが多いですが、よりほどけにくい10本の結び切りがおすすめです。

色は、お祝いごとにふさわしい紅白か金銀の水引を選んでください。
表書きは、「内祝い」もしくは「寿」と書きましょう。
熨斗(のし)の下部分に記載する名前の書き方は二通りあります。
- ふうふの下の名前を並べて書く
- 新姓の下にふうふの名前を書く
結婚祝いのお返しは、本名である「新姓」を記載するのがマナーです。
しかし、「旧姓じゃないと誰からか気づいてもらえないかも」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。
その場合には、両家の名前を並べて記載するか、伝票や品物に添えるメッセージカードに旧姓を書いておくのがおすすめです。

また、熨斗(のし)のかけ方には「内のし」「外のし」の2種類があるよ!
結婚祝いのお返しとしては、熨斗(のし)をかけてから包む控えめな印象の「内のし」がおすすめです。
贈り方:手渡しがおすすめ
結婚祝いのお返しは、正式にはふうふで持参して直接お礼を伝えるのが基本です。
しかし、手渡しが難しい場合には郵送でも問題はありません。

とくにコロナウイルスの影響で直接会うのが難しい現在は、郵送でお返しを贈っても不快に思われることはないね。
郵送する場合には、事前にお返しを贈ることを伝え、品物にお礼状を添えて気持ちを伝えてくださいね。
結婚祝いのお返しの選び方
結婚祝いのお返しを選ぶときのポイントは、以下の3つです。
贈る相手の好みに合わせる
結婚祝いをいただいた相手の好みに合うものを選びましょう。
たとえば、スイーツ好きの方にはスイーツを、お酒好きの方であれば好みのお酒を贈ると喜んでもらえます。

可能な限り、相手が好きな食べものや趣味などを把握しておくと、結婚祝いのお返しを考えるときに便利だね!
贈る相手の家族構成を考える
贈る相手の家族構成を考えるのも、内祝いを選ぶうえで大切なポイントです。
「消えもの」と呼ばれるお菓子やジュースなどは、結婚祝いのお返しの定番です。

でも、一人暮らしの方に大量のお菓子やジュースを贈っても消費しきれないよね。
贈る相手の家族構成を考えたうえで、喜んでもらえるギフトを選びましょう。
お返しに向いていないものは避ける
結婚祝いのお返しは、選ぶものよりも「選ばないもの」に気をつける必要があります。
以下の3つは、内祝いとして避けるようにしてください。
割れる・切れるなど縁起の悪さを連想させるもの
縁起の悪さを連想させるものは避けましょう。
たとえば、刃物やガラスは「割れる」「切れる」など縁が切れるイメージがあるのでNGです。
しかし、最近ではグラスや食器などが結婚のお祝いギフトとして定着してきました。

マナーをそれほど重視しない方やグラスや食器をほしがっている相手であれば、内祝いとして贈るのもいいね!
ただし、目上の方やマナーに厳しい方へのお返しとしては、割れ物を避けるのが無難です。
また、数字にも注意しなければなりません。
「死」や「苦」を連想させる4や9にまつわるものや、割り切れる偶数も避けるようにしましょう。
肌着
肌着を贈ると、「着るものに困るほど生活が苦しいと思われている」と受け取られてしまう可能性があります。

服の下に身につけるものなので、とくに目上の方に贈るのは失礼だと言われているのです。
お返しを選ぶ際は、肌着を選ばないように注意してください。
現金・金券
現金や金券は、ダイレクトに金額がわかってしまうのでNGです。
なかには、現金でも嬉しいという声もあります。

お返しとしての感謝の気持ちも伝わりづらいから、よっぽどのことがない限り現金を贈るのは避けよう!
【みんなに喜ばれる】結婚祝いのお返しにおすすめのギフト5選
ここからは3つのパターンにわけて、おすすめの結婚祝いのお返しをご紹介していきます。
まずは、みんなに喜んでもらえる王道のギフト5選です。

それほど好き嫌いがわかれないものばかりだから、お返しに何を選ぶべきか迷っている方はぜひ参考にしてね!
お菓子

「お菓子」のギフトは、結婚祝いのお返しの定番ともいえます。
食べたらなくなる「消えもの」なので気軽に贈れますし、見た目も華やかなのが選ばれ続けている理由です。
小分けになっているものであれば、連名でお祝いをいただいた相手に贈るのにも向いています。
賞味期限や相手の家族構成などを考えて選んでください。
ジュース・紅茶

「ジュースや紅茶」も、相手を選ばず喜んでもらえる内祝いとしておすすめです。
普段スーパーやコンビニで購入できない、上質なものを贈るとよいでしょう。

最近は、品質に加えデザイン性にも優れた商品が増えているよね!
味もよく見た目も可愛らしいお返しは、開けた瞬間に笑顔になってもらえるはずです。
タオル

日常的に使いやすい「タオル」は、どんな年代の方にも喜んでもらえるおすすめの内祝いギフトです。
タオルは生活の中でも欠かせないものですし、いくつあっても困りません。
わざわざ自分では買わない肌触りのよいものや、有名ブランドの上質なタオルを贈ると喜ばれます。
ローストビーフ

特別な日に食べるイメージの強い「ローストビーフ」も、内祝いに適しています。
見た目のインパクトも強く、嬉しい驚きを感じてもらえるでしょう。
カットするだけですぐに食べられる手軽さも選ばれている理由です。

最近では高級感のある木箱に入ったものや、メッセージカードをつけられる商品もあるよ!
上質なお肉は、食べるのが好きな方や家族が多い方に贈るのがおすすめです。
カタログギフト

今では一般的になってきたカタログギフトもおすすめです。
好みがわからない相手でも、カタログギフトであれば自分の好きなものを選んでくれるので、お返し選びにかかる時間を減らせます。
また、もらった相手も都合のよいタイミングで自分の好きなものを選べるので、喜んでもらいやすいです。
「何が好きなのかわからない」という相手には、カタログギフトを贈りましょう。
【友人・同僚に贈りたい】結婚祝いのお返しにおすすめのギフト3選
つづいては、友人や同僚向けの結婚祝いのお返しギフトです。

好みを知っている相手だからこそ、喜んでもらえるものを贈ろう!
コーヒー

コーヒー好きの友人や同僚には、素敵なコーヒーギフトを選びましょう。
コーヒーギフトは、インスタントタイプからドリップ式のものまでさまざまです。
同僚であれば職場でもさっと飲めるインスタント、自宅でコーヒーをよく飲む友人にはドリップタイプなど、相手が飲むシーンをイメージして選んでみてください。
ハンドクリーム・ハンドソープ

ハンドクリームやハンドソープは、もらってすぐに使えるので喜ばれやすいギフトです。

とくに、普段から手肌をケアしている方に贈ると気に入ってもらえそう!
自分で買うには高いなと感じるような有名ブランドのものや、可愛いパッケージのアイテムを選ぶのがおすすめです。
有名なブランドでも、ハンドクリームやハンドソープなので気兼ねせず使ってもらえますよ。
豆皿・小皿

割れ物を気にしない相手には、豆皿や小皿もおすすめです。
最近はデザイン性の高い豆皿もあるので、調味料を入れるだけではなくインテリアの一部としても使ってもらえます。
小さいながら華やかな存在感のある豆皿・小皿は、食器好きの方やおしゃれな小物が好きな方に贈ってみてください。
【上司・目上の方に贈りたい】結婚祝いのお返しにおすすめのギフト3選
最後は、上司や目上の方が喜んでくれるだろう結婚祝いのお返しギフトです。

きちんと感を出しつつ、しっかり喜んでもらえるギフトを3つ紹介するよ!
お酒

上司や年上の方には、特別感のあるお酒を贈ると喜んでもらえるでしょう。
おしゃれな容器のお酒や名入れができるもの、飲み比べセットなど、お祝いのお返しにぴったりのギフトが豊富にあります。
日本酒やビール・ワインなど、事前に相手の好きなお酒を把握しておくとより喜んでもらえます。
和菓子

目上の方には、甘すぎない和菓子を贈るのもおすすめです。

「チョコレートやクッキーは甘すぎて苦手だけど、和菓子なら食べられる」という方もいるよね。
和菓子は見た目も上品で高級感があるので、年上の方や上司への内祝いに最適です。
調味料セット

調味料セットは、目上の方へのお返しにぴったりのギフトです。
とくに料理好きな方には、産地や製造方法にこだわった調味料を選ぶとよいでしょう。

デザイン性の高いパッケージのものであれば、キッチンに並べるだけで華やかになり、気分が上がるね!
見た目も実用性も兼ね備えた調味料セットを贈れば、目上の方や上司にも「センスがいい」と思ってもらえるでしょう。
結婚祝いのお返しに悩んだらチェックしたい「TANP」

結婚祝いのお返しに悩んだら、さまざまなギフトの中から探せる「TANP」を利用しましょう。
TANPでは家電やインテリア、キッチン用品、スイーツなど幅広いジャンルを扱っており、他のショップでは購入できない商品も数多く取り扱っているため、相手に喜ばれるがギフトがきっと見つかるはずです。

ラッピングだけでなくメッセージカードの用意やお花の同梱もしてくれるため、自宅に届いてからすぐに素敵なギフトを渡せるのは嬉しいね!
また、eギフトに対応しているため、相手に住所を聞くことなくオンラインで贈ることも可能です。
結婚祝いのお返しに何を贈るべきか悩んでいる方は、一度チェックしてみると良いでしょう。
結婚祝いのお返しを贈る際の注意点
結婚祝いのお返しを贈る際には、以下の3点に注意しましょう。
贈り漏れがないように気をつける
贈り漏れがないよう、十分に気をつけてください。

「お祝いを贈ったのに音沙汰なし…」なんてことになれば、人間関係にヒビが入ってしまうよね。
結婚祝いをいただいた方の名前と住所をリストにしてまとめ、お返しした方には印をつけていくとわかりやすいですよ。
地域の慣習を確認する
地域によって、内祝いの慣習が違うこともあります。
慣習を知らずにお返しを贈ると失礼に当たることがあるので、注意が必要です。

たとえば関西では、お祝いとしていただいたお金の一割を半紙に包んで渡す「おため返し」という風習があるんだって。
内祝いの金額相場も地域によって異なる場合もあるので、お返しを贈る方の地域の慣習を事前に確認しておくと安心です。
相手が喪中の場合は、贈り方に注意する
相手が喪中の場合には、四十九日を過ぎてから贈るようにしましょう。

忌が明けていないときには、先にお礼状だけ送り、忌明けに改めて贈る旨を伝えてね。
また、喪中の相手に結婚祝いのお返しを贈る場合は、熨斗(のし)の表書きは「内祝い」ではなく「御礼」としましょう。
お返しの品も、弔事を思わせる緑茶や白いハンカチは避けてください。
結婚祝いのお返しに関するよくある質問
結婚祝いのお返しに関して、以下のような質問がよくあります。
結婚祝いのお返しに関するマナーは?
結婚祝いのお返しを贈る際に、最低限押さえておくべきマナーは以下の5つです。
結婚祝いのお返しの選び方は?
結婚祝いのお返しを選ぶときのポイントは、以下の3つです。

選ぶポイントだけではなく、避けるべきポイントもきちんと把握しておこう!
結婚祝いのお返しが必要のないケースは?
以下のようなケースでは、結婚祝いのお返しは必要ありません。
- 結婚式で引き出物を渡している場合
- 会費制の結婚式や二次会のみ参加の場合
- 少額の結婚祝いをもらった場合
- 「お返しは不要」と言われた場合
まとめ
結婚祝いのお返しを贈る際のマナーや、おすすめのギフトをご紹介しました。
結婚祝いのお返しは、贈る時期や贈り方、贈るものにもマナーがあります。

せっかくお祝いしてくれた相手を幻滅させないように、お返しを贈る際の注意点はかならず覚えておこう!
この記事を参考にして、相手に喜んでもらえる素敵な内祝いギフトを選んでみてください。
コメント