結婚などの人生のターニングポイントにおいて印鑑を作る方の中には、せっかく作るならおしゃれな印鑑を作りたいと考えている方は多いかもしれません。

そこでまず今回は、印鑑づくりの5つのポイントを紹介するよ!
これらの5つのポイントは自由にカスタマイズできるので、自分だけの個性を発揮できるポイントです。

その中でも、おしゃれな印鑑づくりに最も重要なのは「素材」と「書体」だよ!
この記事では、おしゃれな印鑑におすすめの「素材」や「書体」をわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
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おしゃれな印鑑を作りたい!まず、何から決めればいい?

「印鑑を作ろう!」と思い立っても、まずは何から決めればいいのか迷ってしまうよね。
おしゃれな印鑑を作るためには、材質や見た目のこだわりが重要です。
しかし、十分な実用性も兼ね備えたものにするためには、印鑑作りの基礎知識を押さえることから始めましょう。
印鑑を作る際に決めるポイントは5つ!
印鑑を作る際に、まず検討するべき基本的なポイントは以下の5つです!

それぞれのポイントについて、どんなものがあるのか、どれを選ぶべきなのかを詳しく解説していくよ!
印鑑の種類
印鑑は使われるシチュエーションによって、主に「実印」・「銀行印」・「認印」の3種類にわけられます。
使われるシチュエーション・登録方法 | |
---|---|
実印 | 土地や建物の売買、ローン契約、公的書類などの重要な契約。 市区町村役所にて「印鑑登録」をする |
銀行印 | 金融機関の窓口での各種手続き。 口座開設時などに各金融機関で登録する |
認印 | 宅配便の受け取りや簡易的な書類など、重要度が低い場面。 登録は不要 |
印鑑と混同しやすいものとして、インクが本体に内蔵されているハンコであるインク浸透印「通称シヤチハタ」があります。
朱肉ではなくインクを用いていることや材質がゴムのため経年劣化があることから、正式な文書の場合、シヤチハタは不可とされることが多く、実印や銀行印としても登録できません。
上記の3種類の中では認印としての役割しか持てないため、実印・銀行印として使用できる印鑑もかならずひとつは所持しておきましょう。
印鑑のサイズ
市区町村役所で登録する実印には、印影(印鑑を押したときの朱肉の跡)に関する規定があります。
規定のサイズは市区町村によって異なりますが、「8mmの正方形に収まらず、25mmの正方形からはみ出ない」程度が一般的です。

実印用に限らず、印鑑を作るときはこの範囲内のサイズに収めておくと、さまざまな場面で利用しやすいよ!
上記の範囲内で、自分の手の大きさに合い、押しやすいと感じるサイズ感のものを選ぶのがベスト。
印鑑の刻印内容
印鑑の刻印内容は、かならずしも苗字のみである必要はありません。
「フルネーム」・「名前のみ」・「苗字のみ」という選択肢があり、偽造防止のためには文字数が多いフルネームで作ることがおすすめです!

参考までに…漢字なら最大8文字程度は印鑑に入れることができるようですよ。
なお、実印として登録することを想定するのであれば、刻印内容には注意が必要です。
以下のNGポイントに当てはまる内容の刻印は避けましょう。
- 住民票の記載と異なる(仮名・通称名など)
- 肩書き、役職名が入っている
- イラストが入っている
- 逆彫り
一般的に実印登録が認められないのは上記のような印鑑ですが、こちらも規定は市区町村によって異なるため、各自治体に詳細を確認してください。
印鑑の素材
印鑑の素材は、品質の高さやデザイン性に直結するポイント。
おしゃれな印鑑を作りたい方は、ぜひ素材にこだわってみてください!
お気に入りの印鑑を長く使うためには、劣化しない素材の採用をおすすめします。

その範囲の中で、自分好みのデザインや手触りのものを選べばいいんだね!
経年劣化が起きにくく、長く使える印鑑の素材には以下のようなものがあります。
印鑑の書体
印鑑の書体には、読みやすい簡単なものから複雑なものまで、さまざまな種類があります。
実印として使うものなら、偽造されにくい複雑な書体を選ぶのがベストです!

一般的に広く使われている印鑑の書体には、以下のようなものがあるよ。
おしゃれな印鑑は「素材」をこだわろう
おしゃれな印鑑を作りたい方が、最もこだわるべきポイントが「素材」です。
一般的に用いられている印鑑の素材は、大きく以下の5つに分類されます。

今回は、上記の中でも耐久性があり、劣化しにくいおすすめの材質について解説していきます!
※以下相場は「はんこプレミアム」「印鑑の匠ドットコム」を参考
【樹脂】琥珀
琥珀樹脂とは、太古の時代に生えていた樹木の樹脂が化石となったもの。
その性質上、琥珀樹脂の印鑑は一本一本の模様や色味が異なり、オリジナリティの高さが魅力です。
印鑑に用いられる素材の中でも非常に軽く、繊細なものであるため、耐久性はやや低いのがデメリットといえます。
価格相場は、小さめ(13.5mm)のもので6,500円程度、大きめ(18mm)のもので10,000円前後。

デザイン性やオリジナリティを重視したい方におすすめの素材です!
【金属】チタン
耐久性・耐食性・耐熱性に優れており、劣化せず長く使い続けられるのがチタン(ブラストチタン)です。
こちらも印鑑に用いられる素材の中では軽量であることが魅力で、利便性を重視したい方にはぜひ注目してほしい素材です!

基本的に無地であるデザインが味気なく感じる方は、印鑑の上側を示すアクセサリーを追加するのがおすすめだよ!
価格相場は、小さめ(13.5mm)のもので8,000円程度、大きめ(18mm)のもので10,000円程度。
印鑑としての性能や利便性を重視したい方にぴったりの素材です!
【木】柘
「アカネ」とも呼ばれる柘(つげ)は、温かみのある木目のデザインが特徴的な素材です。
耐久性や捺印性は印鑑の素材の中では中程度ですが、大きめのサイズでも比較的安価に購入できるというメリットがあります。

素材の性質上、朱肉の油が染み込むと劣化につながってしまうため、こまめに朱肉をふき取ってケアをすることで長く使用できますよ!
価格相場は、小さめ(13.5mm)のもので3,000円程度、大きめ(18mm)のもので5,000円程度。
確かな実用性を持った印鑑を、安価で購入したい方におすすめの素材です!
【木】彩樺
彩樺は、天然木を加工することで生まれた地球環境に優しい素材。
天然木特有の歪みやひび割れを極限まで少なくしており、持ち味である木目のよさを残したデザインが魅力です!

ほどよく硬い材質であるため、耐久性にも優れています。
価格相場は、小さめ(13.5mm)のもので4,500円程度、大きめ(18mm)のもので6,500円程度。
天然木に劣らない美しい木目のデザインと、利便性を備えた印鑑を比較的安価に購入したい方におすすめです!
【木】玄武
玄武は、彩樺と同様に天然木を加工することで作るエコロジー素材。
「黒彩樺」ともいわれ、高級感のある色味と木目のデザインを同時に楽しめるのが魅力です。

こちらも耐久性に優れており、実用性を重視したい方にもぴったりだよ!
価格相場は、小さめ(13.5mm)のもので4,500円程度、大きめ(18mm)のもので7,500円程度。
実用性と価格の安さを両立し、なおかつ高級感のあるデザインを求めたい方におすすめです!
【角・牙】オランダ水牛
オランダ水牛の角から作られた高級素材です。
飴色のものやグレーがかったものなどさまざまな色味があり、柄も一本一本異なるため、オリジナリティの高さが魅力です!

印鑑の素材の中では中程度の耐久性を持っており、「自分だけの一本」という特別感と利便性を感じられますよ。
価格相場は、小さめ(13.5mm)のもので6,000円程度、大きめ(18mm)のもので10,000円程度。
素材特有のデザインの違いを楽しみたい方に、おすすめの素材です!
【角・牙】黒水牛
黒水牛の角から作られており、確かな実用性を持つ素材です。
ツヤがあり高級感が漂うデザインと、耐久性・捺印性、価格の手ごろさを兼ね備えています!

朱肉の油分や水分にも強いので、長く使用できますよ。
価格相場は、小さめ(13.5mm)のもので6,000円程度、大きめ(18mm)のもので10,000円程度。
利便性・洗練されたデザイン・価格の安さのバランスがよい印鑑を探している方におすすめです!
【角・牙】象牙
古来より印鑑として使われており、あらゆる面において印鑑の素材に最適な特性を持つのが最高級素材の象牙です!
繊維があるため細かな彫刻や細工がしやすく、周辺の湿度に適応して水分を貯めたり排出したりするため、朱肉のなじみのよさが特徴。
価格相場は、小さめ(13.5mm)のもので63,000円程度、大きめ(18mm)のもので90,000円程度。

素材自体の希少さから非常に高価だけど、一生ものの印鑑を探している方はぜひ目を向けてみてください。
おしゃれな印鑑を作るなら「書体」も重要!
おしゃれな印鑑を作りたいなら、「書体」にこだわることも重要です!
一般的に用いられている印鑑の書体には、以下のようなものがあります。
実印として使う印鑑なら、偽造防止のために読みにくく複雑な書体である吉相体や篆書体を選ぶのがおすすめ。

しかし、印鑑登録の際に書体に関する規定はないので、印鑑を作るにあたって何を優先したいかを考えて自分好みの書体を選んでくださいね。
リストアップした6つの書体の特徴やメリット、どんな方に向いているのかを解説していきます!
吉相体
メジャーな印鑑書体の中ではトップクラスの複雑さが特徴的な、後述する篆書体をベースに派生したものです。
「印相体」とも呼ばれており、日本において縁起がよい書体とされています。

一見読むことも難しいほどの複雑さであることから、偽造防止の観点では最もおすすめできる書体だよ。
楷書体などに比べて彫る面積が狭い分、外枠が欠けにくいというメリットもあり、実印や銀行印として使う方が多いです。
篆書体
古代の象形文字が元になっているといわれており、古くから印鑑書体として用いられているものです。
印鑑のほかには日本紙幣などに使われており、独特の風格を感じられますね。

印鑑書体の中では比較的複雑なもので偽造がされにくく、防犯性が高いこともメリットです!
個人の実印や法人印鑑に多く用いられており、重要度が高いシチュエーションで使う印鑑としておすすめですよ。
古印体
こちらは後述する隷書体が元になっており、日本で独自に生まれた書体です。
文字には丸みがあり線がはっきりとしていて、視認性において非常に優れているのが特徴。

読みやすいものがいいけれど楷書体では味気ない、と考えている方にはぴったりですよ。
偽造防止の観点ではやや弱いといえるので、認印として用いるのにおすすめです!
隷書体
篆書体をさらに簡略化し、読みやすくしたものです。
はね・はらいに強く見られる癖が特徴的で、読みやすさがありながらも印鑑ならではの風格を感じられます。
「読みやすい=偽造が比較的しやすい」といえるので、古印体と同様に、重要度が低いシチュエーションで用いる認印として使われることが多い書体です。
行書体
書道においてお手本とされることが多い、筆で書いたような癖を持つ書体です。
こちらも認印向きといえる書体で、見た目から受ける優美な印象から女性のユーザーが多いです。
楷書体
学校の教科書などに用いられており、日常的に見かける機会が多い書体です。

読みやすさに特化しており、同時に比較的偽造がしやすいというデメリットを持つものでもあります。
学校に提出する簡易的な書類など、「誰のはんこなのか」が一目でわかるという場面で認印として用いるのがおすすめです!
おすすめおしゃれ印鑑3選
ここからは、デザイン性に優れたおしゃれな印鑑を3つご紹介します!

素材のよさを存分に味わえるスタイリッシュなものから、一見印鑑とは思えない斬新なデザインのものまでさまざまな商品がありますよ。
センスあるおしゃれでかわいい印鑑を使うならコレ!
まるでアクセサリーのようなデザインと、樹脂の中に埋め込まれた花や貝殻・宝石が目を惹く紫檀・樹脂合成素材の印鑑です。
もちろん実印や銀行印としての使用が可能で、インテリアとしても飾りたくなる一品です。
商品名 | 紫檀・樹脂合成印鑑 |
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素材 | 紫檀・樹脂合成 |
価格 | 6,500円(税込) |
子どもにおすすめの印鑑はコレ!
「子どものための印鑑」としてデザインされた、かわいらしいクヌギ果実型の印鑑です!
結びの部分をブラウン・レッド・グリーン・ピンクの4色から選べ、価格も手ごろで子どもへの贈り物にぴったりですよ。

子ども用だからといって、手を抜いているわけではありません。
樹齢50年以上のウォルナット材を使用し、職人の手で一つひとつ仕上げています。
商品名 | 果実印鑑 |
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素材 | ウォルナット(木) |
価格 | 3,000円(税込) |
夫婦でおそろいにしたい!スタイリッシュな印鑑はコレ!
色鮮やかでツヤのあるミラー・カラーチタンを使用した、スタイリッシュな印象の印鑑です。
丈夫で劣化しにくく、軽くて押しやすい実用性もたしかに兼ね備えている一品。

男性にも女性にもぴったりの6色展開なので、一生ものの印鑑として夫婦おそろいにするのもおすすめです。
商品名 | ミラー・カラーチタン印鑑 |
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素材 | チタン |
価格 | 19,800円(税込) |
まとめ
これから印鑑を作ることを検討している方向けに、実用性を備えながらおしゃれな印鑑を作るためのポイントと印鑑の種類、選び方を解説しました。
印鑑を作る際にまず検討すべきポイントは、以下の5つです!
この5つのポイントを押さえて、どんな印鑑にするかを検討し、自分にぴったりの商品を探してみてください。

一見、印鑑とは思えない、インテリアとしても活躍できるようなデザインのものもあります。
たくさんの商品の中から「これだ!」と思える印鑑を探し、長く愛用してくださいね!
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