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結婚後に必要な15の手続き!効率よく進める理想のスケジュールも紹介

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結婚後は、住所や苗字の変更などやるべき手続きがたくさんあります。

バタバタしがちな時期ですが、漏れのないように行うべき大切な手続きです。

今回は結婚に必要な15の手続きを、「優先して行いたい手続き」「なるべく早く行いたい手続き」に分けて解説しています。

また、平日は仕事などで忙しい方に向けて、手続きを1日で効率よく進めるための理想的なスケジュールも紹介していきます。

この記事を読めば、結婚後にどんな手続きが必要かわかるだけではなく、手続きの方法や必要なものを知り、スムーズに手続きを進められますよ。

※2022年12月時点の情報です

  1. まずは結婚後に必要な手続きを一覧で確認!
  2. 【全10項目】結婚後に優先して行いたい手続き
    1. ①転出届・転入届もしくは転居届
    2. ②住民票もしくは婚姻届受理証明書の取得
    3. ③マイナンバーカードの氏名・住所変更
    4. ④印鑑登録
    5. ⑤公的医療保険関連の手続き(国民健康保険・社会保険・共済組合保険)
      1. 国民健康保険
      2. 健康保険
      3. 共済組合保険
    6. ⑥運転免許証の氏名・住所変更
    7. ⑦自動車(車検証)の氏名・住所変更
    8. ⑧銀行口座の名義変更
    9. ⑨クレジットカードの情報変更
    10. ⑩会社関連の手続き
  3. 【全5項目】結婚後なるべく早く行いたい手続き
    1. ①生命保険の名義変更
    2. ②携帯電話の氏名・住所変更
    3. ③年金関連の手続き(第1号・第2号・第3号被保険者)
    4. ④パスポートの書き換え・再発行
    5. ⑤その他会員登録系の情報変更手続き
  4. 結婚を機に引っ越す場合は、こんな手続きも必要!
    1. ①郵便物の転送手続き
    2. ②固定電話・インターネットの移転手続き
    3. ③ライフラインの利用停止・利用開始手続き
  5. 平日1日で効率よく進める!手続きの理想スケジュール
  6. 結婚後の手続きに関するよくある質問
    1. 結婚後すぐに行うべき手続きは?
    2. 平日しかできない結婚後の手続きは?
    3. 結婚を機に引っ越す場合、どんな手続きが必要?
    4. 結婚後の手続きには、どんなものが必要?
  7. まとめ

まずは結婚後に必要な手続きを一覧で確認!

結婚後に必要な手続きを、わかりやすく一覧にしてまとめました。

まずは以下の表をみて、どんな手続きが必要なのかを把握しましょう。

土日祝に手続きができるものには◯、平日のみの手続きには×、土日に開庁していればできる手続きには△を記載しています。

【結婚後に必要な手続き一覧表】
手続き 期間の目安 届出先 土日祝の手続き
転出・転入届(転居届) 引っ越し前後から14日以内 住居のある地域の役所
婚姻届受理証明書 入籍後早めに 住居のある地域の役所
印鑑登録 婚姻届提出時 住居のある地域の役所
マイナンバーカード 入籍後14日以内 住居のある地域の役所 ×
公的医療保険 入籍後早めに
(保険の種類により異なる)
住居のある地域の役所
勤務先
×
運転免許証 住民票取得後すぐに 警察署
免許センター
免許試験場
車検証 入籍から15日以内 管轄の運輸支局
自動車検査登録事務所
銀行口座の名義 入籍後早めに 銀行の窓口 ×
クレジットカード 入籍後早めに クレジットカード会社
会社関連の手続き 入籍後早めに 働いている会社
生命保険 なるべく早く 保険会社
携帯電話 なるべく早く 携帯会社の店舗またはHP
年金関連の手続き なるべく早く 住居のある地域の役所
働いている会社
×
パスポート なるべく早く パスポートセンター
会員登録系の情報変更 なるべく早く 会員登録しているサイト

【全10項目】結婚後に優先して行いたい手続き

結婚後、優先的に行うべき手続きは以下のとおりです。

どうような手続きなのか、ひとつずつ解説していきます。

①転出届・転入届もしくは転居届

入籍後に新しい場所で生活をスタートさせる方は、「転出届」「転入届」を提出する必要があります。

転出届とは

今まで住んでいた市区町村から別の地区町村へ引っ越す場合に提出する届出。
退去する前から引っ越した日から14日以内に手続きを行う必要がある。

転入届とは

新しい地区町村に引っ越してきた場合に提出する届出。
引っ越してきた日から14日以内に手続きを行う必要がある。

なお、転入届を出すときは、以前住んでいた場所で転出届をした際にもらった「転出証明書」が必要です。

転出届の手続きでもらう転出証明書は、なくさないように大事に保管してください。

また、以前住んでいた場所から引っ越しはするけれど、市区町村が同じ場合は「転居届」を提出しましょう。

転出届・転入届と転居届の違いについて、わかりやすく表にもまとめました。

【引っ越し先による手続きの違い】
異なる市区町村へ引っ越す場合 同じ市区町村で引っ越す場合
届出先 ・退去前の家がある地域の役所
・新しい家がある地域の役所
・住んでいる地域の役所
必要な届出 ・退去前の役所に、転出届を出し証明書をもらう
・新居の役所に転入届と転出届証明書を出す
・転居届を出す

それぞれの手続きは、平日に各地域の役所で受け付けてもらえます。

役所に出向くのが難しい場合は、代理人に行ってもらうことも可能です。

同じ世帯の人であれば代理人選任届もいりません。

また、「転出届」であれば、郵送でも届け出ることができます。

ただし、郵送で転出届を提出する場合は、「転出証明書」を返送してもらうまでに時間がかかる場合があるため、早めに送ることがおすすめです。

【転出届・転入届の手続き概要】
届出先 住居のある市区町村の役所
届出人 ・本人
・世帯主
・同一世帯の人
・代理人(代理人選任届が必要)
手続き内容 【転出届】
引っ越し予定日のおおむね14日前から引っ越し後14日以内に提出し「転出証明書」をもらう

【転入届】
引っ越してから14日以内に、転入届と転出証明書を出す
手数料 なし
手続き可能日 基本的には平日
(役所によっては土日に受け付けているところもある)
必要なもの ・本人確認書類
・マイナンバーカードまたは通知カード
・保険証、医療証、年金手帳
・印鑑
・代理人の場合は委任状

正当な理由もなく届出を行わないでいると、5万円以下の過料を命じられることもあるので、かならず手続きを行いましょう。

②住民票もしくは婚姻届受理証明書の取得

運転免許証やパスポートの氏名や住所を変更するときは、住民票が必要になるので、結婚後は新しい住所や氏名が記載された住民票を早めに取得しておきましょう。

婚姻届・転入届・住民票の取得は基本的に同じ日に手続きを行えますので、まとめると効率よく済ませられますよ。

【住民票の手続き概要】
届出先 住居のある市区町村の役所
届出人 ・本人
・同一世帯の人
・代理人(代理人選任届が必要)
手続き内容 住民票申請用紙を記入する
手数料 1通につき100~300円(自治体によって異なる)
手続き可能日 基本的には平日
(役所によっては土日に受け付けているところもある)
必要なもの ・本人確認書類
・発行手数料

今後の手続きのために少なくとも2枚はもらっておくと安心です。

また、婚姻届受理証明書とは、ふたりがふうふになったことを証明する書類です。

戸籍に新しい名前や住所が反映されるまで時間がかかる場合もありますが、婚姻届受理証明書であれば即日発行してもらえます。

以下のような場面で利用でき、便利ですよ。

  • 住民票の氏名変更(婚姻届が受理された市区町村ではないところに住所があるとき)
  • 会社への報告
  • 海外で結婚した場合の証明書
【婚姻届受理証明書の手続き概要】
届出先 婚姻届を提出した役所
届出人 本人
手続き内容 婚姻届を出したあと、「婚姻届受理証明書」が欲しいと口頭で伝える
手数料 350円
手続き可能日 基本的には平日
(役所によっては土日に受け付けているところもある)
必要なもの ・本人確認書類
・発行手数料

なかには、賞状のようなデザインやご当地限定の婚姻届受理証明書もあります。

ふたりの思い出として特別なデザインを選ぶのも素敵ですね。

③マイナンバーカードの氏名・住所変更

マイナンバーカード・通知カードとは、個人を確認するための番号が記載されたカードのことです。

本人確認書類の提出が必要な場合でも、マイナンバーカードひとつで済むので取得しておくと便利です。

結婚後に氏名や住所が変わった際は、マイナンバーカードの情報も変更する必要があります。

【マイナンバーカードの手続き概要】
届出先 住居のある地域の役所
届出人 ・本人
・代理人
手続き内容 マイナンバーを持参し、氏名や住所を新しいものに変更する
手数料 なし
手続き可能日 平日のみ
必要なもの ・マイナンバーカード
・本人確認書類

氏名の変更があった日、つまり入籍してから14日以内に手続きを行いましょう。

婚姻届を提出して、すぐに新しい住民票が手に入ったら、入籍当日に手続きを行うことも可能です。

④印鑑登録

印鑑登録とは、さまざまな手続きの際に使用する印鑑を、役所に登録する手続きのことです。

結婚して苗字が変われば、使用する印鑑も変わるため新しい姓の印鑑を登録しましょう。

入籍後は名義変更をする際に印鑑が必要になってくるので、婚姻届を提出するまでに準備しておくことをおすすめします。

新しい姓の印鑑が必要な手続きは、以下のとおりです。

  • 銀行印の変更
  • 車検証の手続き
  • 年金や健康保険の氏名変更
  • 転入届
【印鑑登録の手続き概要】
届出先 住居のある地域の役所
届出人 ・本人
・代理人
手続き内容 新しい印鑑を持参し、役所にある申請書に記入してから提出
手数料 無料〜数百円(自治体によって変わる)
手続き可能日 基本的には平日
(役所によっては土日に受け付けているところもある)
必要なもの ・新しい印鑑
・本人確認書類
・代理人の印鑑

引っ越しをせず、苗字も変わらないという場合は手続きの必要はありません。

なお、代理人に印鑑登録を依頼した場合、即日で登録できないことがほとんどなので、注意が必要です。

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⑤公的医療保険関連の手続き(国民健康保険・社会保険・共済組合保険)

結婚後に保険の内容に変更が出る人が行います。

名前や住所の変更、退職する場合は、早めに変更の手続きを行いましょう。

公的医療保険には以下3つの種類があります。

お持ちの保険証の「保険者名」が、住んでいる市区町村なら「国民健康保険」勤務先の健康保険団体なら「社会保険」になりますよ!

それぞれの手続きについて説明します。

国民健康保険

国民健康保険に加入していた場合は、結婚で名前や住所が変わったら、入籍から14日以内に変更の手続きを行いましょう。

加入していたけれど、結婚を機に夫や妻の扶養に入るという人は「資格喪失」の届出が必要です。

また、結婚して仕事を退職する方は、今までの社会保険は使えなくなるため、新たに国民健康保険に加入する必要があります。

退職後14日以内に住んでいる地域の役所に出向き、加入手続きを行いましょう。

【国民健康保険の手続き概要】
届出先 ・住居のある地域の役所
届出人 ・本人
手続き内容 結婚して名前や住所が変更になった場合や、
新たに加入・脱退する場合に手続きを行う
手数料 なし
手続き可能日 基本的には平日
(役所によっては土日に受け付けているところもある)
必要なもの ・国民健康保険証(国民健康保険で氏名を変更する場合)
・社会保険喪失票や離職票など退職日がわかる書類(退職後新たに加入する場合)
・印鑑

健康保険

健康保険に加入していた場合、結婚しても退職せず働き続ける人は、会社に名前が変わった旨を伝えましょう。

基本的には会社がすべての手続きを行ってくれます。

会社員の夫や妻の扶養に入る場合は、離職票や年金手帳を配偶者の会社に提出しましょう。

また、退職前までに2ヶ月以上の加入期間があれば、会社をやめてからも2年間は同じ健康保険を継続できる「任意継続」という制度もあります。

任意継続の手続きは、退職から20日以内に行う必要があるので気をつけましょう。

【健康保険の手続き概要】
届出先 ・働いている会社
・任意継続の手続きは健康保険組合または社会保険事務所
届出人 ・本人
・配偶者(扶養の場合)
手続き内容 働いている会社で、加入している健康保険の内容を変更する
手数料 なし
手続き可能日 平日のみ
必要なもの ・会社からもらう申請書類
・離職票
・年金手帳
・本人確認書類
・印鑑

共済組合保険

共済組合保険に加入していた場合、結婚して氏名が変わったときには、入籍してから30日以内に手続きを行います。

職場の担当の方に、必要な書類をすみやかに提出しましょう。

【共済組合保険の手続き概要】
届出先 ・所属所を経由して共済組合
届出人 ・本人
手続き内容 加入している共済組合保険の内容を変更する。
手数料 なし
手続き可能日 平日のみ
必要なもの ・組合員証
・各種必要書類

⑥運転免許証の氏名・住所変更

運転免許を持っている人は、結婚後に名前や住所の変更があった際は免許証の変更手続きが必要です。

警察署や免許センターに行き、「運転免許記載事項変更届」に記入し提出します。

【運転免許証の手続き概要】
届出先 ・住居のある警察署
・運転免許センター
・免許試験場
届出人 本人
手続き内容 運転免許証の情報を新しい名前や本籍に変更する
手数料 なし
手続き可能日 いつでも可能
(警察署では日曜日の手続きは不可)
必要なもの ・運転免許証
・住民票
(新しい氏名と住所と本籍の記載があるもの)

身分証の役割もあるため、住民票が取得できたらすぐに手続きを行うのがおすすめです。

⑦自動車(車検証)の氏名・住所変更

自動車を持っている人は、車検証の名前や住所を、入籍後15日以内に変更しなければなりません。

【自動車の手続き概要】
届出先 ・管轄の運輸支局
・自動車検査登録事務所
届出人 ・本人
・代理人
手続き内容 引っ越す前に警察署で「自動車保管場所証明書」を取得し、
車検証の氏名や住所の変更手続きを行う
手数料 住所、氏名変更:350円
車庫証明書取得:2,500円〜3,000円
ナンバープレート変更:1,500円
手続き可能日 いつでも可能
(運輸支局は土日祝不可)
必要なもの ・車検証
・認印
・住民票
・戸籍謄本
・自賠責証明書
・申請書、手数料納付書
・車庫証明

変更を忘れていると自動車税の案内が届かず、不本意に滞納してしまう可能性があります。

結婚後はすぐに変更手続きを行っておきましょう。

⑧銀行口座の名義変更

結婚して苗字が変わった場合は、銀行の名義変更を早めに行いましょう。

名義を変更していないと、給料の振り込みやカードをなくしてしまった場合に、手続きがややこしくなってしまう可能性があります。

【銀行口座の手続き概要】
届出先 ・銀行の窓口
届出人 ・本人
手続き内容 銀行の窓口に出向き、口座の名義と届出印の変更を行う
手数料 なし
手続き可能日 平日のみ
必要なもの ・戸籍謄本または住民票
・通帳
・キャッシュカード
・印鑑(旧姓と新姓)
・口座氏名変更届

名義変更は基本的に銀行の窓口でしか行えませんが、ネット上で手続きができる銀行もあるので確認してみてくださいね。

⑨クレジットカードの情報変更

銀行口座と同時に、クレジットカードの情報変更も行っておくことがおすすめです。

口座の名義とクレジットカードの名義が違うと、引き落としが行われません。

クレジットカードの情報変更は、ホームページから電話で申し込むか、インターネットから手続きが可能です。

【クレジットカードの手続き概要】
届出先 ・クレジットカード会社
届出人 ・本人
手続き内容 クレジットカード会社に電話かインターネットから申し込み、
変更書類を取り寄せ、新しい情報を記入して郵送する
手数料 なし
手続き可能日 いつでも可能
必要なもの ・クレジットカード
・新姓の印鑑
・本人確認書類

入籍して最初の引き落とし日の前までには、変更手続きを行っておきましょう。

⑩会社関連の手続き

会社関連の手続きとは、働いている会社での口座や通勤手当などの変更手続きのことです。

早めに手続きを済ませるためにも、先述した婚姻届受理証明書を取得しておくといいでしょう。

【会社関連の手続き概要】
手続き内容 給与振り込み口座や保険証、
通勤手当などの情報の変更を行う
手続きのタイミング 入籍後早めに
必要なもの ・住民票
・各種必要書類

会社によっては、結婚祝い金や結婚休暇などの福利厚生があります。

手続き内容や必要な書類は、人事や総務の担当者に確認してください。

【全5項目】結婚後なるべく早く行いたい手続き

結婚後になるべく早く行うべき手続きは、以下の5つです。

①生命保険の名義変更

結婚して名前が変わったことで、保険金を受け取る相手が変更になることもあるため、生命保険の名義変更を行いましょう。

【生命保険の手続き概要】
届出先 保険会社
届出人 本人
手続き内容 担当者に連絡し、変更に必要な書類に記入して郵送する
手数料 なし
手続き可能日 いつでも可能
必要なもの ・新姓の印鑑
・本人確認書類
・保険証券

なお、変更内容や保険会社によっても手続きの方法は変わります。

インターネットのマイページなどで変更ができる場合もありますが、担当の営業の方に問い合わせるほうが無難です。

②携帯電話の氏名・住所変更

携帯電話の名義変更も、できるだけ早めに行っておくのがおすすめです。

氏名の変更は、使用している携帯電話の店舗窓口で行ったり、申し込み書をWebから取り寄せ、郵送で手続きをしたりすることで完了します。

【携帯電話の手続き概要】
届出先 使用している携帯電話の店舗、またはホームページ
届出人 本人
手続き内容 店舗やホームページから、携帯電話の名義や住所を変更する
手数料 なし
手続き可能日 いつでも可能(店舗の定休日は不可)
必要なもの ・使っている携帯電話
・本人確認書類
・登録しているIDやパスワード
・通帳、クレジットカード

使用している携帯電話によっては、インターネットでかんたんに行える場合もありますので、ホームページから確認してくださいね。

③年金関連の手続き(第1号・第2号・第3号被保険者)

結婚したことで扶養に入ったり名前や住所が変わったりしたときは、年金に関する手続きも必要です。

手続き方法は、被保険者の種類によって変わります。

  • 第1号被保険者:学生、農林漁業などの自営業者と家族
  • 第2号被保険者:厚生年金、共済年金に加入している人
  • 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養されている人

第1号被保険者の人は、直接役所の窓口に出向いて変更届を出しましょう。

第2号・第3号被保険者に該当する人は、戸籍謄本または世帯全員の住民票や年金手帳を会社に提出するだけで問題ありません。

【年金の手続き概要】
届出先 ・住居のある地域の役所
・働いている会社
届出人 ・本人
・配偶者
手続き内容 結婚により年金の加入資格に変更があった場合、
役所の窓口または働いている会社に書類を提出する
手数料 なし
手続き可能日 平日のみ
必要なもの ・申請書類
・戸籍謄本または世帯全員の住民票
・年金手帳

手続きを行わないと口座と名前が一致しないため、年金が受け取れなくなる可能性があります。

④パスポートの書き換え・再発行

パスポートの名前や住所の変更手続きも必要です。

パスポートの情報を変更するには、書き換え(記載事項変更)・再発行(訂正新規)の2つの方法があります。

  • 書き換え(記載事項変更):有効期限はそのままに、情報を新しくしたパスポートの発行
  • 再発行(訂正新規):新しい氏名や住所を記載したパスポートの再発行

有効期限が残り少ない人は、再発行するのがおすすめです。

【パスポートの手続き概要】
届出先 ・パスポートセンター
届出人 ・本人
・代理人
手続き内容 パスポートの内容を変更するか、再発行の手続きを行う
手数料 書き換え:6,000円
再発行:6,000円〜16,000円
手続き可能日 パスポートセンターの営業日
必要なもの ・一般旅券発給申請書
・戸籍抄本または謄本
・6ヶ月以内に撮影した写真
・期限が有効なパスポート

新しいパスポートを受け取るまで時間がかかる場合があるので、新婚旅行が迫っている人は旧姓でチケットを取るようにしましょう。

⑤その他会員登録系の情報変更手続き

ショッピングサイトや、予約サイトなどの名前や住所も変更しておきましょう。

【会員登録系の手続き概要】
届出先 ・会員登録している各サイト
届出人 ・本人
手続き内容 会員になっているサイトの登録情報をネットで変更する
手数料 なし
手続き可能日 いつでも可能
必要なもの ・ログインするためのIDやパスワード

急いで行うべき手続きではありませんが、通販を利用したときなど、クレジットカードの名前が違っていたり住所を変更しなかったりすると面倒です。

時間のあるときに早めに登録情報の変更を行っておきましょう。

結婚を機に引っ越す場合は、こんな手続きも必要!

結婚を機に引っ越す場合は、以下の3つの手続きも必要です。

ひとつずつ解説していきます。

①郵便物の転送手続き

郵送物の転送手続きは、できるだけ早く行いましょう。

転送手続きを行っていないと、引っ越した先の家にいつまでも郵便が届きません。

転送の手続きは、郵便局に「転居届」を提出すればOKです。

郵便局にいけない方は、郵送やネットで申し込みましょう。

【郵便物の手続き概要】
届出先 郵便局
届出人 本人
手続き内容 転居届を提出し、郵便物を新しい住所に届けてもらう
手数料 なし
手続き可能日 いつでも可能
必要なもの ・本人確認書類
・旧住所がわかるもの

②固定電話・インターネットの移転手続き

固定電話や個人で契約したインターネット回線を利用している人は、引っ越す前に解約手続きを行いましょう。

工事が必要な場合もあるので、遅くとも退去する1ヶ月前までには手続きの連絡をしてくださいね。

【固定電話・インターネットの手続き概要】
届出先 ・電話会社
・インターネット会社
届出人 ・本人
・代理人
手続き内容 固定電話やインターネットの解約工事・手続きを行う
手数料 各会社によって異なる
手続き可能日 いつでも可能
必要なもの ・本人確認書類
・銀行口座、クレジットカード情報
・解約手続きの書類

③ライフラインの利用停止・利用開始手続き

引っ越しにともない、電気や水道・ガスの利用停止と開始の手続きを行います。

手続きが遅くなると、引っ越しをしたのにいつまでも電気代を払うことになったり、入居してから水道が使えなかったりと不便です。

利用停止と開始の手続きは、引っ越しの1週間前までには行っておきましょう。

【ライフラインの手続き概要】
届出先 ・電気、水道、ガス会社
届出人 ・本人
・代理人
手続き内容 電気や水道、ガスの契約解除の手続きを行う
手数料 なし
手続き可能日 いつでも可能
必要なもの ・住所のわかるもの
・引っ越し予定日
・お客様番号(支払い用紙)
・銀行口座、クレジットカード情報
・申込書類

平日1日で効率よく進める!手続きの理想スケジュール

結婚後の手続きには、平日にしか行えないものもあります。

しかし、なかには仕事が忙しくて平日に何日も休みを取れないという方もいるでしょう。

そこで、平日1日で効率よく手続きを進められるスケジュールを紹介します。

平日は仕事が忙しいという方は、以下のスケジュールを参考にしてみてください。

【平日1日の手続きスケジュール】
手続き 場所
8:30〜10:00 ・婚姻届の提出、婚姻届受理証明書の取得
・転入届の提出
・住民票を取得
・マイナンバーカードの変更
・印鑑登録
役所
10:00〜10:30 運転免許証の変更 警察署
10:30〜11:00 銀行口座の名義・届出印の変更 銀行
11:00〜12:00 早めのランチタイム
12:00〜13:00 パスポートの変更申請 パスポートセンター

上記のスケジュールで回れば、効率よく結婚後の手続きを進められます。

基本的に役所は17時、銀行の窓口は15時までで受付が終了してしまうため、早めの時間から動くのがおすすめです。

残りの手続きは、休日の手が空いている日に行ってくださいね。

結婚後の手続きに関するよくある質問

最後に、結婚後の手続きに関してのよくある質問について紹介します。

ひとつずつお答えしていきます。

結婚後すぐに行うべき手続きは?

入籍したら、以下の10の手続きをすぐに行うようにしましょう。

上記の手続きを怠ってしまうと、その後の生活に支障が出たり場合によっては罰則があったりします。

平日しかできない結婚後の手続きは?

以下の手続きは、平日にしか行えません。

平日しかできない手続き
  • 銀行口座の名義変更
  • マイナンバーの氏名や住所の変更
  • 健康保険証の氏名変更
  • 年金関連の手続き

結婚を機に引っ越す場合、どんな手続きが必要?

引っ越す場合は、以下の手続きが必要です。

結婚後の手続きには、どんなものが必要?

結婚後の手続きで、主に必要になるものは以下のとおりです。

  • 本人確認書類
  • 印鑑(旧姓、新姓)
  • 住所のわかるもの
  • 年金手帳
  • 銀行口座、クレジットカード情報

手続きによって必要なものは違うので、事前にかならず確認しておいてくださいね。

まとめ

今回は、結婚後に行うべき手続きについて紹介しました。

とくに名義を変更する場合は、入籍後すぐに行うべき手続きが多くあります。

うっかり忘れてしまうとあとから大変な思いをする可能性もあるので、入籍後の手続きはすみやかに行いましょう。

結婚後すぐに行うべき10の手続きは、以下のとおりです。

仕事が忙しくて休みを多く取れない方は、今回ご紹介した効率よく進めるスケジュールを参考に動いてみてくださいね!

参考資料:地方職員共済組合 / 東京都生活文化局

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