近年の物価高や、老後資金などの不安要素が多い中、資産運用によってお金を増やそうと思っている方も多いでしょう。
しかし、そもそもどうやって始めればいいのか、自分にはどの方法が合っているのか、資産運用の知識がない初心者にはなかなかわからないものです。
これから資産運用を始める人は、まずは次のことを意識して運用方法を選んでみましょう。
今回は、資産運用の選び方やおすすめの資産運用方法、失敗しないためのコツまで詳しく解説します。
この記事を参考に、自分に合った方法を見つけて、少しずつ軌道に乗せながら収入を増やしましょう。
資産運用とは?
資産運用とは、自分自身の貯蓄を投資に回して運用し、資産を増やしていく取り組みのことです。
たとえば、銀行に預金して金利を得ることも資産運用の一種であり、多くの人が気づかないうちに資産運用を行っています。
最近では、岸田首相が掲げる「新しい資本主義」において投資を重要視する方針を示したこともあり、20代・30代など比較的若い年代から投資を始める人も少なくありません。
資産運用をおすすめする理由
資産運用を始めようと思っても、「勉強したことがないからよくわからない」「損をするかもしれないから手を出したくない」と躊躇している人も多いでしょう。
しかし、資産運用は決して難しいものではなく、以下の理由により多くの人におすすめできます。
- 運用方法によっては、ギャンブル性がなく安定して利益を得られる
- 給与以外の不労所得を得られる
- 将来に備えた貯蓄がしやすくなる
- NISAなど、税制面で優遇される資産運用もある
現代の日本は、物価が上昇する一方で賃金が上がりにくく、多くの人がゆとりのある生活ができずに苦しんでいます。

資産運用によって給与以外の収入を得られるようになれば、余裕のある生活を送りやすくなる他、将来に備えた貯蓄もしやすくなるでしょう。
初心者が資産運用方法を選ぶときのポイント
初心者が資産運用方法を選ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。
少額から始められるものを選ぶ
まずは、少額から始められる資産運用方法を選びましょう。
資産運用に慣れていないのに、いきなり数百万円単位の金額を投資に回すと、損失が出たときに焦ってしまいがちです。
一方、数万円程度の予算で始められる資産運用を選べば、仮に失敗したとしても致命傷にならず、ノウハウとして次の資産運用に活かせます。
無理なく取り組めるものを選ぶ
預貯金の金額などを見た上で、無理なく取り組める資産運用を選びましょう。
たとえばマンション経営の場合、物件を購入するために数千万~億単位の費用が必要です。
ほとんどの人が不動産投資ローンを利用することになりますが、これでは心理的に大きな負担を感じてしまうので、仮に失敗しても問題がない金額に抑えて資産運用を始めましょう。
リスクが比較的小さいものを選ぶ
資産運用と一口にいっても、ハイリスク・ハイリターンの方法がある一方、ローリスク・ローリターンリスクの方法までさまざまなものがあります。
資産運用をこれから始める人、もしくは始めたばかりの人には、できる限りリスクの小さいものを選ぶことをおすすめします。
資産運用を経験する中で得られるノウハウや経験は非常に貴重であり、成功体験を得ることにより次に行う投資の成功確率も高くなるのです。
運用コストが少ないものを選ぶ
資産運用を始めるとき、あるいは資産運用を行っている間は、各種手数料や経費などの運用コストがかかります。
たとえば「株式投資」と「投資信託」を例に挙げると、株式投資は株式の購入時と売却時のみに手数料がかかることに対し、投資信託は売買手数料に加えて管理・運用にかかる「信託報酬」の支払いも必要です。
同じ利益を出せた場合、運用コストが少ない投資の方が手元に残るお金が多く、利益を出しやすくなります。
長期運用を前提としたものを選ぶ
運用期間としては、短期投資型の資産運用よりも、長期運用を前提とした資産運用の方がリスクが小さく、初心者の方に向いています。
購入から売却(決済)までにかかる期間として、およそ1年以上を見込める投資方法を選んだ方が投資を続けやすく、さらに手数料を繰り返し支払うといった無駄な出費も抑えられます。
初心者におすすめの資産運用方法10選
先述したポイントを踏まえた上で、初心者におすすめの資産運用を紹介していきます。
投資信託
投資信託とは、株式等の投資・運用を行っている機関に出資を行い、投資期間が生み出した利益の一部を還元してもらえる金融商品です。
おすすめポイント | ・投資実績が豊富なプロに資産運用を任せられる ・配当金の他に売却益を得られる場合がある |
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デメリット・リスク | ・信託報酬や手数料といった運用コストがかかる ・投資機関が損失を出した場合、元本割れをする場合がある |
向いている人 | 信頼できるプロの投資家に資産運用を任せたい人 |
投資機関では、多くの顧客から多額の現金を集めていますから、複数の銘柄に対して分散的な投資を行えます。
個人で特定の銘柄だけに投資をするよりもリスクが少なく、万が一投資先の1社が倒産したとしても、その他の出資先が好調ならばカバーできる可能性があります。
一方、「運用コストがかかる場合が多いこと」と、「投資機関が損失を出した場合、投資信託の売却時に元本割れするリスクがあること」の2点に注意が必要です。
ミニ株
ミニ株とは、通常100~1,000株単位で売買されている株式を、1株単位で購入できる株式投資法のことです。
おすすめポイント | ・投資額を抑えやすい ・株価が高い企業の株主になりやすい |
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デメリット・リスク | ・保有する単元が少ないため利益を出しにくい ・配当金や株主優待の対象外となる場合が多い |
向いている人 | ゲーム感覚で株式投資を試してみたい人 |
たとえば1株10,000円の株式を100株単位で購入する必要がある場合、最低でも100万円の費用がかかりますが、ミニ株なら1株から購入できるため、1株10,000円の株式なら最低10,000円の費用で投資できます。

通常なら手が出ない株価の銘柄も購入できるのが魅力ですよ!
ただし保有する単元が少ないため、株価が大きく変動しなければ利益を出しにくいことや、一部ミニ株対象外の銘柄があることには注意しましょう。
また配当金や株主優待の権利を得るためには、100~1,000株単位の株式を持たなければならないケースが多く、配当・優待をもらいにくいこともデメリットです。
株式投資
資産運用において王道と言える投資法で、株式の売買で利益を出せるだけではなく、配当金や株主優待を受け取れるチャンスもあります。
おすすめポイント | ・NISAなどの税制優遇措置を受けられる ・保有しているだけで配当金や株主優待を受け取れる場合がある |
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デメリット・リスク | ・元本割れのリスクがある ・経済や社会情勢についての知識が必要になる |
向いている人 | 銘柄選びを楽しみながら資産運用をしたい人 |
私的年金のひとつである、iDeCoのような優遇措置を利用できるのも株式投資の特徴で、仮に大きな利益を生み出したとしても、国に納める税金の額を抑えられる可能性があります。
銘柄によっては、指定された株数を保有するだけで配当金や株主優待を受け取れることもあり、銘柄選びを楽しみながら資産運用できることもメリットです。
ただし成功率を高めるためには、経済や社会情勢に関する知識が必要となり、失敗すると元本割れによる損失を出すおそれがあります。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーを活用することで、ロボット(AI)から金融商品の種類や資産配分の内訳に関するアドバイスを得られます。
おすすめポイント | ・金融商品や資産配分に関するアドバイスをもらえる ・提案のみが行われるため、 売買するかどうかは自分で決められる |
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デメリット・リスク | ・手数料がかかる ・確実に利益が出るとは限らない |
向いている人 | 資産運用の方法や投資額を決めかねている人 |
理想とする運用スタイルや目的などの情報を入力するだけで、自分に合った金融商品の種類や、どの商品にどれくらいのお金を投資すべきかをAIが教えてくれます。
実際にAIが行うのは提案のみで、売買の決断は自分自身で下す「アドバイス型」が基本ですが、売買まで自動で行う「投資一任型」の場合、その後の運用まで任せることが可能です。
ロボアドバイザーの活用によって精度の高い判断が叶いますが、確実に利益が出るとは限らないことや、1%前後の手数料がかかることはデメリットと言えます。
REIT(不動産投資信託)
REIT(リート)は、不動産投資を専門的に行う会社に出資して、投資会社が生み出した利益の一部を還元してもらう資産運用の方法です。
おすすめポイント | ・少ない予算で不動産投資ができる ・不動産の知識がなくても投資を任せられる |
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デメリット・リスク | 投資会社が倒産するおそれがある |
向いている人 | 少額で不動産投資をしたい人 |
不動産は安定資産と言われていて、株式や外貨と比べて価値が変動しにくく、しかも都心を中心に不動産価格は上昇を続けています。
不動産投資を個人で行う場合、数千万~億単位の資金が必要ですが、REITなら少ない資金を投資会社に預けるだけで、間接的な不動産投資が可能です。
ただし、実際に不動産の所有権を得られるわけではないことや、投資会社が倒産するリスクがある点に注意しましょう。
債券
債券とは、国や地方自治体、企業などが個人向けに発行する有価証券です。
おすすめポイント | ・株式投資や投資信託と比べて安全性が高い ・出資額は満期に全額払い戻しがなされ、 利息も受け取れる |
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デメリット・リスク | 利回りが少なく、少ない予算では利益を出しにくい |
向いている人 | 元本割れのリスクがほとんどない方法で資産運用したい人 |
債券は株式投資や投資信託よりも安全性が高い傾向にあり、特に国が発行する「国債」は、国の財政状況が破綻もしくは債務不履行(デフォルト)に陥らない限りは元本が戻ってきます。
満期まで保有するのが難しくなった場合は、別の投資家に債券を売却することも可能ですが、金利は10年の国債の場合で0.25%程度と低く、多額の利益を得るためには多額の資金を投じなければなりません。
仮想通貨
ビットコインに代表される仮想通貨を購入し、値上がりした時点で売却して利益を出す投資法です。
おすすめポイント | ・株式や投資信託よりも値動きが激しい ・日々の買い物にそのまま使える仮想通貨もある |
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デメリット・リスク | ・暴落を起こしやすい ・通貨としての信頼性は低い |
向いている人 | ハイリスク・ハイリターンの資産運用がしたい人 |
ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨は、暴騰・暴落を繰り返しながら高値を更新しており、運が良ければ短期間でも多額の利益を出せる可能性があります。
日本円などに換金する際は手数料がかかりますが、仮想通貨で買い物ができるお店も増えており、株式や債券などと比べて使いやすいこともメリットでしょう。
ただし暴落に巻き込まれると巨額の損失を出すおそれがあることや、将来的に政府からの規制を受ける可能性があることがリスクです。
FX・ミニFX
FX・ミニFXは、ドル円など外貨の変動を予想する投資方法です。
おすすめポイント | ・株式市場の取引時間外にも売買ができる ・レバレッジをかけることで自己資金の数十倍を投資に使える |
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デメリット・リスク | ・ギャンブル性が高い ・日本だけでなく海外の情勢にも注目する必要がある |
向いている人 | 短時間で資産運用による利益を得たい人 |
株式投資の場合は9~15時までに取引を行う必要がありますが、為替市場は24時間動き続けていますから、日中の取引に参加できない会社員の方もリアルタイムで投資を行えます。
自己資金を最大25倍に増やせる「レバレッジ」を活用することで、投資資金が少なくても大きな利益を出せる可能性があることもメリットです。
ただし、為替の急変動などにより一定の損失が出ると強制決済されるリスクがあるほか、米国雇用統計をはじめとする海外の情勢にも注目する必要があることに注意が必要です。
ポイント投資
各種サービスで貯めたポイントを使い、株式投資や投資信託を始める資産運用法です。
おすすめポイント | ・現金を失うリスクがない ・少額投資非課税制度のNISAを利用できる可能性がある |
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デメリット・リスク | ・十分な資金を用意しにくい ・貯めているポイントを使えない場合がある |
向いている人 | お試し感覚で資産運用をしてみたい人 |
たとえば「楽天ポイント」を使って楽天証券から株式を購入したり、「Tポイント」を使ってSBI証券を利用したりするなど、すでに持っているポイントで投資ができます。
投資資金として使用するのは、普段の買い物などで貯まったポイントだけですから、もし失敗したとしても現金を失う心配がありません。
ただし、欲しい株式を購入するために必要な資金を用意しにくいことや、メインで貯めているポイントがポイント投資に非対応な可能性があることには注意しましょう。
外貨預金
日本円を外貨に両替してから預金して利息を得たり、為替レートの変動による利益を得たりする資産運用法です。
おすすめポイント | ・日本の銀行に預金するよりも金利が高い ・日本円に換金した際に利益が出る可能性がある |
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デメリット・リスク | ・タイミングによっては日本円への換金で損をすることがある ・両替に手数料がかかる |
向いている人 | 利息の条件が良い銀行預金をしたい人 |
日銀のゼロ金利政策により、国内の銀行に預金しても金利はほとんどつきませんが、海外の銀行に預金すれば高額な利息がつく可能性があります。
特に最近は歴史的な円安水準にありますから、外貨を日本円に両替する際に利益が出る可能性もあるでしょう。
ただし、為替が変動するタイミングによっては反対に損をする場合がある、両替には手数料がかかるなどのデメリットがあります。
資産運用を考えている人におすすめの優遇制度3選
株式投資や投資信託を始めるならば、以下の優遇制度を活用しましょう。
NISA
NISA(ニーサ)は短期的な投資非課税制度です。
通常、株式投資で得た売却益・配当金・分配金には約20%の税金がかかりますが、NISAを活用することで非課税になります。
非課税枠として120万円が設定されており、この範囲内で購入した株式は最長5年間の保有が可能で、その間に得た利益には税金がかかりません。
仮に1年間で得た利益が100万円だった場合、NISA以外の口座で投資を行った場合は約20万円が税金として差し引かれますから、ぜひとも利用したい制度です。
つみたてNISA
つみたてNISAは、中長期的な株式投資・投資信託をしたい人に向いている投資非課税制度で、基本的なルールはNISAと変わりません。
NISAとの違いは、年間の非課税枠が40万円と通常のNISAの3分の1にまで減ること、そして非課税期間が最長20年間に延びることです。
また、購入できる銘柄・商品は金融庁が認めたものに限られるため、リスクを避けて投資をしたい人にも向いています。
iDeCo
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、投資を活用することで老後資金を準備する年金制度のひとつで、以下3つの税制優遇措置を受けられます。
- 購入時の掛け金を全額所得控除できる
- 運用中に得た利益は非課税になる
- 売却時は、控除を利用して税金を抑えられる
ただし、iDeCoは原則として60歳になるまでお金を引き出せないため、若いうちに使えるお金を増やしたいと考えている方には向いていません。
年代別のおすすめ資産運用方法
年代別に見たおすすめの資産運用方法は次のとおりです。
30代までにおすすめの資産運用方法
30代までの若い世代の方におすすめできるのは、以下の資産運用方法です。

まずは、少額な株式投資を非課税で行える「つみたてNISA」を軸にすると良いでしょう。
また、運用をプロに任せられる「投資信託」や、適した投資法を教えてくれる「ロボアドバイザー」で投資経験を重ねながら、将来的に本格的な投資へと発展させる戦略を取るのもおすすめです。
40代以降の方におすすめの資産運用方法
40代以降の方におすすめできる資産運用方法は以下のとおりです。
40代以降の方は、若い世代の方と比べてまとまった金額を投資に回しやすくなるため、株式投資や個人向け国債に多くの資金を投じると効果的でしょう。

REITも有効な選択肢ですが、状況に応じて自分自身がマンション経営を行う「不動産投資」に切り替えることもおすすめです。
手持ち資産別のおすすめ資産運用方法
手持ちの金額から最適な資産運用方法を見つけるのもひとつの手です。
少額から始めたい人におすすめの資産運用方法
100万円以下の少額から始めたい人には、以下の資産運用方法がおすすめです。
投資額を抑えつつリスクの少ない投資を行うなら「ミニ株」、ハイリスク・ハイリターンの投資を行うなら「仮想通貨」もしくは「FX」を選びましょう。
100万円以上の元手がある人におすすめの資産運用方法
100万円以上の予算を用意できる方には、以下の資産運用方法が適します。

年間40万円までを非課税で運用できる「つみたてNISA」はぜひ利用したい制度と言えます。
また、利回りが少ない「債券」にも100万円以上を投資できれば一定のリターンに期待できますし、REITも将来の不動産投資に向けた勉強として活かせます。
1,000万円以上の元手がある人におすすめの資産運用方法
1,000万円以上の元手を用意できる人には、以下の資産運用方法がおすすめです。
分散投資とは、複数の投資会社や銘柄を購入してリスクを分散させる投資法で、一部で損失が出たとしても、その他の投資会社・銘柄が利益を出すことでカバーできます。
また、1,000万円以上の頭金を用意できればローンの負担も最小限に抑えられるため、銀行から融資を受けた上で不動産投資を始めるのもおすすめです。
資産運用を始める際におすすめの証券会社4選
株式投資などを検討している場合、証券会社で口座を開設する必要があります。
証券口座とは、株式投資を行うために使う口座のことであり、各証券会社によって手数料などが異なるため、自分に合った証券会社で口座を開く必要があります。

おすすめの証券会社は次の4社です。
おすすめ証券会社①マネックス証券
マネックス証券では、国内株を筆頭に米国株・債券・FXなどの取引も可能であり、特に米国株の運用を行う投資家から支持されています。
またマネックスカード(クレカ積立)では、投信つみたてのカード決済で1.1%のポイントが還元されるため、還元率の高さを重視する人にもおすすめです。
- 米国株を運用する人からの評価が高い
- クレカ積立の還元率が高い
おすすめ証券会社②SBI証券
SBI証券は、「国内株式個人取引シェアNo.1」の実績を持っており、投資初心者の方も安心して利用できる証券会社です。
国内株の現物取引では、1日の約定代金の合計が100万円未満の場合は手数料がかからないため、小規模な資産運用を予定している人にも適しています。
- 業界最大手で安心できる
- 1日100万円までの約定には手数料がかからない
おすすめ証券会社③楽天証券
楽天証券では、取引に応じた金額の楽天ポイントが貯まる他、保有している楽天ポイントを投資に活用できる「ポイント投資」にも対応しています。
また、楽天証券が開発した取引ツール「MARKETSPEED II(マーケットスピードII)」は、有名な投資家も愛用するほど評価が高く、プロの投資家に負けない情報量とスピード感で取引できることも魅力的です。
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- プロの投資家にも愛用者が多い「MARKETSPEED II」を利用できる
おすすめ証券会社④LINE証券
LINE証券は、スマホから資産運用を行う人に向いた証券会社で、LINE PayやLINEポイントを使った取引も可能です。
また、1株単位から株式を売買できる「ミニ株」にも対応しているため、実践感覚を養いたい資産運用初心者の方にもおすすめできます。
- LINEポイントなどを使った「ポイント投資」ができる
- 1株単位で売買できる「ミニ株」に対応している
資産運用で失敗しないために! 知っておきたい6つの注意点
資産運用で失敗を防ぐために、以下の注意点をチェックしておきましょう。
支出を減らして投資に回す
家賃や光熱費、交際費、食費などの支出を減らし、浮いた分を投資に回すことが資産運用を成功させるコツです。
以下のシミュレーションを見ると、資産運用は投資額が大きければ大きいほど有利と言えます。
- 投資額が100万円だった場合→年間10万円の利益
- 投資額が500万円だった場合→年間50万円の利益
株式投資で同じ銘柄を購入した場合、掛け金が5倍になれば利益も5倍になるので、できる限り支出を減らして浮いたお金を投資資金に回しましょう。
最低限必要な生活資金を残す
預貯金のすべてを投資に回してしまうと、予期せぬ事態が起きたときに使えるお金がなくなりますし、投資に失敗した際のダメージも大きくなるため要注意です。
病気やケガの治療費や、結婚・出産費用が必要になった場合に十分な預貯金がないと、資産運用を一時中断して現金化しなければなりません。

日々の生活に支障をきたさないよう、3~6ヶ月ほど余裕を持って暮らせる程度の預貯金を残しておきましょう。
分散投資でリスクを減らす
特定のファンドに集中投資するのではなく、複数の投資法・投資先に資金を振り分ける「分散投資」でリスクを減らしましょう。
たとえば「銘柄A」の株式に保有する資産の大半を注ぎ込むと、暴落したときの影響は計り知れません。
しかし「銘柄B」「銘柄C」も同時に買って分散投資すると、銘柄Aで30%の損失を出したとしても、銘柄B・Cでそれぞれ15%の利益が出ていれば、銘柄Aの損失をカバーできるのです。
事前に運用シミュレーションをする
投資信託や債券のように、おおよその年利を計算できる資産運用方法を選ぶ場合は、事前に運用シミュレーションを行いましょう。
1年間でどれくらいの収益を見込めるのか、あるいはどれくらいの損失が出るおそれがあるのかをあらかじめ把握しておけば、実際に資産運用を始めた後に焦る必要がほぼなくなります。
投資の学習をする
投資に関する知識が備わっていた方が資産運用に成功しやすいため、資産運用の方法を絞り込んだ後は、その投資法について学習することが大切です。
学習の方法はさまざまで、書籍から学んでも良いですし、セミナーに参加して情報を吸収しても良いでしょう。
短期の値動きに惑わされない
株式投資では、逆らいようのない大きな流れがあり、どれだけ将来有望な銘柄だとしても、極端な下げ相場なら株価が下がることが予想されます。
しかし優秀な会社の株式であれば、そのまま株価を下げ続けることはほとんどなく、時間の経過とともに株価を戻していきます。
短期の値動きだけに意識を向けてしまうと、最も株価の低いタイミングで売却してしまい損をすることがありますから、なるべく長期的な視野を持って投資を行いましょう。
資産運用に関するよくある質問
最後に、資産運用に関するよくある質問6つにお答えします。
そもそも資産運用はおすすめできる?
以下の理由により、資産運用は幅広い年代の方におすすめできます。
- 運用方法によってはギャンブル性がなく、安定して利益を得られる
- 給与以外の不労所得を得られる
- 将来に備えた貯蓄がしやすくなる
- NISAやiDeCoといった税制面で優遇される資産運用もある
詳しくは『資産運用をおすすめする理由』からご確認ください。
初心者におすすめの資産運用方法は?
初心者におすすめの資産運用方法を10種類リストアップしましたので、自分に合ったものを試してみてください。
『初心者におすすめの資産運用方法10選』では、それぞれの投資方法の特徴を解説します。
資産運用はリスクが大きくない?
以下のポイントを押さえれば、資産運用のリスクが大きく上がることはほとんどありません。
詳細は『初心者が資産運用を選ぶときのポイント』をご参照ください。
初心者はどんなことに気をつけて資産運用を始めると良い?
初心者が注意すべきポイントは次のとおりです。
『資産運用で失敗しないために! 知っておきたい6つの注意点』では、各項目の詳細をご覧いただけます。
年齢によっておすすめの資産運用方法は変わる?
30代までの方と、40代以降の方で、以下のようにおすすめの資産運用方法が変わります。
30代までにおすすめの資産運用方法 | ・株式投資(つみたてNISA) ・投資信託 ・ロボアドバイザー |
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40代以降の方におすすめの資産運用方法 | ・株式投資 ・REIT(不動産投資信託) ・債券 |
おすすめする理由については、『年代別のおすすめ資産運用方法』で解説しますのでぜひご覧ください。
手持ち資産によっておすすめの資産運用方法は変わる?
手持ち資産別のおすすめ投資法を表にまとめました。
少額から始めたい人に おすすめの資産運用方法 | ・ミニ株 ・仮想通貨 ・FX |
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100万円以上の元手がある人に おすすめの資産運用方法 | ・つみたてNISA ・債券 ・REIT(不動産投資信託) |
1,000万円以上の元手がある人に おすすめの資産運用方法 | ・投資信託や株式への分散投資 ・不動産投資 |
上記の理由については、『手持ち資産別のおすすめ資産運用方法』でお伝えします。
まとめ
資産運用はすでに多くの人が始めており、なかには多額の利益を生み出している人もいます。
資産運用にはさまざまな方法がありますが、初心者の方には以下の投資法がおすすめです。
また、ご自身の年代や手持ち資産によってもおすすめの投資方法は変わります。
30代までにおすすめの資産運用方法 | ・株式投資(つみたてNISA) ・投資信託 ・ロボアドバイザー |
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40代以降の方におすすめの資産運用方法 | ・株式投資 ・REIT(不動産投資信託) ・債券 |
少額から始めたい人に おすすめの資産運用方法 | ・ミニ株 ・仮想通貨 ・FX |
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100万円以上の元手がある人に おすすめの資産運用方法 | ・つみたてNISA ・債券 ・REIT(不動産投資信託) |
1,000万円以上の元手がある人に おすすめの資産運用方法 | ・投資信託や株式への分散投資 ・不動産投資 |
この記事では、多くの人が悩んでいる投資方法について掘り下げ、それぞれのメリット・リスク、おすすめできる人の特徴をご紹介しました。

また、資産運用を考えている人におすすめの優遇制度や、お得で便利な証券会社の情報などについても詳しくお伝えしました。
資産運用を始める際の注意点などもあらかじめ確認し、本記事の中からご自身に適した投資法を見つけて、ゆとりある生活を送るために役立てましょう。
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